診療終わりに、歯周病の治療薬の勉強会に参加してきました!
オンライン参加ですが。。
今回参加した勉強会は
リグロスという医薬品。
日本発・世界初
「歯周組織再生医薬品」とのこと。保険適応の医薬品です。
大阪大学歯学部 歯周病学講座
村上伸也先生が監修した医薬品として有名であり、
国家試験で鉄板問題として君臨していましたが、実臨床で使用する機会に恵まれず、たまたま科研製薬さんから案内状を頂き、セミナー参加する運びとなりました。
(以下公式ホームページより引用)
- 世界初の歯周組織再生医薬品です。
- 遺伝子組換えヒトbFGF※(塩基性線維芽細胞増殖因子)製剤です。
- エナメルマトリックスデリバティブ(EMD)対照比較試験の主要評価項目である新生 歯槽骨の増加量において、EMDに対するリグロスの優越性が認められました。
- 歯槽骨、セメント質及び歯根膜の再生を促進し、結合組織性付着を形成させます。(in vitro、in vivo)
歯茎に麻酔をかけて、歯茎を剥離し、歯根部を滑沢にし歯茎と歯の付着を回復することを目的とした手術のことをフラップ手術といいますが、
フラップ手術の流れで小さな骨欠損部位に対してリグロスを使用すると予後が向上するとされています。上皮性付着(=歯と歯茎との弱い付着)のみならず結合組織付着(=歯と骨との非常に強い付着)の更なる向上が見込めます。
深いポケットに直接薬品を入れるだけでは効果がなく、フラップ手術を正確に行い、まず歯根周囲の感染源の除去を行うことが重要であり、根面処理としてEDTAを併用したルートプレーニングが有用です。(象牙細管が露出し、細胞が接着しやすく再生促進因子の増大が期待できる、などなど。)
学術的なことなので、まとめます、、、。
わかりやすくいうと、
歯周病で骨を失った歯に対して、グラグラした状態を改善できる医薬品として本来であれば保存不可な歯が残せるかもしれません。
これまで、薬価が非常に高く、保険適応されるまでにハードルが高いものでした。
どんな歯でもOK!というわけにはいきませんが、歯の状態によってはグラグラを改善できるかもしれません。当院でも積極的に活用していきたいと考えています。
気になった方は是非一度当院までご相談いただければ幸いです。
やまなデンタルオフィス 院長
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