大規模災害時の歯科医師の役割とは?(院長ブログ)

母校でのイベントのご案内(事後)

上記の勉強会に先日行ってまいりました!

久々に枚方のくずはへ。

大阪歯科大学歯科法医学室の大草准教授よりお誘い頂き、参加してきました。
上村教授、秋山准教授にも久々にお目にかかれ、とても有意義な1日を過ごして参りました。

勉強会は、
歯科医師による大規模災害における個人識別の実習トレーニングでした。

今回御献体に触れる実習のため、写真はありません。(載せられません。)
大規模災害を想定し、真っ暗の中、
御献体を通して歯式記載やX線撮影など、多岐にわたる実習に参加してきました。

歯科では身元がわからない場合に、残された歯や入れ歯からその人物を特定することがあり、これを『個人識別』と呼んでいます。

実際には、軟組織(プニプニしていて柔らかい部分)は災害時には残らなくても、歯のような硬いもの(硬組織)は残っていることが多いのです。入れ歯も然り、です。
骨も確かに硬いですが、個人識別においては年齢は推定できても個人の歯ほど独創性はなく、結果にやや信頼性に欠くことが多い印象です。(人工関節置換されておりボルトなどが入っていたら別ですが。。)

結果として、ご遺族がその個人識別の結果で救われることがあります。
大切な人がどうなったかわからない、といった事はとても悲しい気持ちになりますからね。非常に大切な領域と考えます。

過去の東日本大震災においては、Greeeenのメンバーも参加したおられたことから歯科医師の災害時の重要性が問われてきています。

できれば大規模災害や不幸なイベントは避けて通りたいものです。
しかしながら、生涯において避けて通れるとは言い切れません。

そんな不遇の事態に備えて、歯科医師としての研鑽を今後も積んでまいりたいと思います。

やまなデンタルオフィス
院長 山名 唯


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