虫歯治療の紹介(簡単なダイレクトボンディングの紹介)

ダイレクトボンディングは1日で虫歯治療を終えられる可能性がある技術です。今日ご紹介させて頂くのは簡単な症例写真です。

その前に従来の虫歯治療に関して紹介させていただきます。

↑は(メタル)インレーといいます。虫歯を削って詰める保険の詰め物です。皆様も一度はご覧になられたことがあるかもしれません。

インレーによる治療は治療期間としては、削り出しと型取り、とSETで最短でも2日はかかります。

今回は簡単な症例ではありますが、ダイレクトボンディングをご紹介させて頂きます。

下記は30代女性患者様の症例で、左上奥歯が食事時にしみるとの主訴でご来院されました。

↑は肉眼所見で、歯と歯の隙間に何か割れたような形跡がありました。歯の中も透明感の中になんとなく黒いものがみえます。

↑はX線所見です。左から2番目の歯におきまして歯の詰め物がやや浮いている様な印象を受けます。

↑では、フロスをかけると詰め物が分離してきました。もうすぐ取れそうだったということですね。

↑では、詰め物をとってみると虫歯が出現してきました。

↑では、エナメル質と象牙質の間に入り込んだ虫歯が存在しています。先日紹介したう蝕検知液(カリエスチェック)を用いて虫歯だけを選択的に除去していきます。虫歯を取り残さないよう丁寧に処置を進めていきます。

↑は虫歯を取り切って検知液で確かめた後です。この後、歯茎に圧排を行い、削ったところを埋める壁を立てます。これを隔壁と呼びます。しっかりと防湿を行い、接着に関わる歯面処置をおこなった上、ここからセラミック材料を充填、賦形していきます。

↑は充填日即日の咬合面観になります。メスなどで簡易的にトリミングを行いました。充填部にやや白い褐色線が見られますが、研磨後はほとんど消えます。コンポジットレジンは即日細研磨せず、翌日以降に細研磨のため再度ご来院頂くことが多いです。

なお、即日研磨でも対応は可能です。どうしてもご都合がつかない場合はご相談くださいませ。(検診時などに合わせて研磨対応も可能です。)

↑は翌日の再研磨、および咬合調整を行った直後です。フロスもしっかり通り段差もありません。褐色線も目立たなくなっていることがわかります。

↑では、向かって一番右側が今回治療した歯になります。私としては真ん中の黒い斑点が気になるところですが、患者様より気になるところだけを治して欲しいとの主訴でしたので上記のように処置を終えました。

患者様もしみなくなったようで、大変喜んでおられました。

ダイレクトボンディングでは上記の様に1日で虫歯治療を終えることができます。

歯にセメントを介さないため脱離のリスクが非常に低いこともメリットです。

インレーという詰め物の場合は当日に型取りをし、最短でも2日かかります。

またインレーでは外れないような形態を付与する必要があり、健全歯質の切削も時として伴います。もちろんSET時にはセメントを用いるため脱離の可能性もあります。

実際の臨床では、虫歯が特に大きい場合はインレーやフルカバーによる修復物(被せ物)をご提案させて頂くこともございます。(2次う蝕のリスクが高い患者様などは特に説明させていたくことがございます。)

今回の症例では、患者様からもとても喜んで頂き、インターネットの掲載までご許可頂けましたため紹介させていただく運びとなりました。

どんな歯でもダイレクトボンディングできます!とまでは言い切れませんがなるべく患者様のご都合に即した治療をご提案させていただいております。

虫歯でお悩みの方は是非当院までご用命くださいませ。

インプラント相談も随時受け付けております。

やまなデンタルオフィス

院長 山名 唯


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です